「重力ピエロ」を観ました。
http://jyuryoku-p.com/main.html作者の伊坂幸太郎は、今一番はまっている作家で、
春ごろから、一気にほとんどの著作を読みました。
独特の台詞回しや、それぞれの作品がどことなくリンクしているところ、
作者のふるさと仙台が舞台になることが多く、
実在の場所がよく登場することなどが特徴で、
どれもおもしろく読みました。
かならずどの作品にも、印象に残るセリフというのがあり、
メモメモ・・・したくなる感じです。
※余談ですが、
昔、三島フリークの友達が、
頼んでいないのに次々と貸してくれて、
それらには、
教科書の大事なところに、ラインを引くように、
これはという文章にラインを引いていたのですが、
1ページに、あまりたくさん引かれていたので、
その色が気になって読みにくかったのを覚えています。
他にもそういう人っているんでしょうか。
ちなみに私は、本を大事にしたい方だったので、
書き込むなんて、思いもしませんでしたが。
そういうわけで、人気の作家、伊坂氏の作品は、
過去にも映画化しており、
一番有名なのは、「アヒルと鴨のコインロッカー」で、
これは、映画化としては成功の域に達していたのではないかと。
映画だけ観ても、できがよく、
原作を読んでから観ても、そんなに文句がないという。
さて、この作品も「アヒルと鴨」同様に、
文章ならではの
トリックがあるのですが、
そのへんを、どちらの映画もうまいことやったなと思います。
(今作では、ちょっとそれが判明するのが早かった気も)
<ヤホー(笑)で拾ったあらすじ>
遺伝子を研究する泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ春(岡田将生)は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。
そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。
泉水と春は事件に深く踏み込み、
家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが……。
☆補足(ネタバレ?)↓一応色変えます
岡田くんは、レイプによって生まれた子ども。
小日向氏演じるお父さんは、それを承知で産ませる。テレビで「感動の!」「泣きます!」
にちょっとうんざり。
原作を読んで、じんわりしたものはあったが、そういう大げさなものとは無縁の、
もっとさわやかとしたものだったんだよね。
さっきyahooのページに、私と同じ感想を載せていた人がいたので。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id332673/rid432/p1/s0/c3/すごく深刻な事態が、この家族を取り巻いているのだけど、
それをさらに深刻にしていくのか、
「深刻なことこそ、陽気に話し」
「楽しく生きていたら、重力なんてなくなっちゃうのかもね」
と考えていくのか。
先天か後天かとか、遺伝子工学とかなんとか、
家族の絆とか兄弟の絆とか、
ホントはいろいろあるんですけど、
私の中に一番残ったのは、そこでした。
もう一回観たいかというと、観たくないけど、
もう一回読みたいかと言われたら、読むと思う。
最後の岡田くんの行為に対して、
賛否両論があるにちがいありません。
犯罪は犯罪。同じ穴の狢になるのか?
だけど、
先日読んだ、東野圭吾の「パラドックス13」の中の、
時と場合によって、善と悪の関係が逆になることもある
というセリフを思い出させました。
しかし、岡田くんは若くてきれいでした。
肌もきれいでうらやましい。
あ、「天然コケッコー」のあの子か!
あれはいい映画でした。