ロン毛にメッシュ、超おしゃべり、ちょっとチャラい・・・
本来私の苦手なタイプであろう、このような特徴を持った人。
でも、大好きなんです。
宮川彬良さん!言わずと知れた、宮川家のサラブレッドですが、
そのチャラい(笑)しゃべりと裏腹に、深い音楽性、
そして、とてもわかりやすいお話、音楽分析、
意外性を伴った楽しいアレンジ、
パフォーマンス、
どれをとっても、すばらしい音楽家だと思います。
今回は、教育テレビクインテットでも演奏していた、アンサンブル・ベガと来福。

な、な、なんと、チケット発売当日に取ったため、
前から4列目。はう〜〜〜。
夏休みで、客席には子どももたくさん。
プログラムも、ひらがな多め、漢字にはルビ。
曲も、楽しく音楽を知ることができるような選曲です。
しかし、だからといってお子ちゃま向けだけとは限りません。
相変わらずの、アキラさんのあのしゃべりで、
聴く前から楽しい。
そして、聴いてふむふむ、二度楽しい。
アンサンブル・ベガの演奏も素晴らしい。
ヴァイオリン×2、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルン、チェロ、コントラバス、
という編成で、
小さなオーケストラという感じです。
みなさん、それぞれがあちこちのオケのメンバーなのですが、
とても息のあったご様子。
演奏している側が楽しそうなので、見ているこちらも楽しい。
阪神・淡路大震災の時に、笑顔を取り戻そう!と結成された楽団だそうです。
座席の真正面が、真ん中、クラリネットさんだったので、
私はその音色にくぎ付けでした。
クラリネットは、リード楽器。
私は管楽器の中で一番、リード楽器の音が好きなのです。
(それと実は、小学校の時に、ちょっとだけクラリネットの経験あり)
クラリネットの鈴木さん、ちょっと井筒監督に似ていて、
でも、怒ってない井筒監督って感じで(笑)とても優しそう。
音色もまろやかで、ほわ〜んとなりました。
アキラさん編曲の、音楽ってこうやってできてるんだよコーナーもよかった!
一流の演奏家たちが、小芝居をするのも楽しい!(笑)
アンサンブルのすばらしさを、とてもわかりやすく教えてくれました。
一番すてきだったのは「ユーモレスク」
とても有名な曲で、誰もが一度は聴いたことがあるはず。
「ユーモア」から来た言葉のようですが、
ユーモアにもいろんな意味がありますよね、
ただ愉快だ、面白い、だけでなくて、少し悲しみが混じっていたりする・・・
そんなお話の後に演奏された「ユーモレスク」
アキラさんのアレンジがまた絶妙で、
大笑いした後になぜかほろり、みたいな気持ちになりました。
最後に、クラリネットのソロでritして終わるのですが、
あの、おなじみのタッタラッタリッタラッタの付点のリズムが、
まるで、そんな感傷的な気分を、なーんてね、と茶化すような、
でも後ろを向いて、そっと目じりをぬぐう、みたいな、
ぐっとくるエンディングでした。
最後には、アキラさんが歌ったり、おなじみの「クインテットのテーマ」があったり、
ホントに盛りだくさん。
「サヨナラの星」というお別れの歌は、オブリをお客さんで練習して、参加しました。
これまた、なんかぐっときてしまいました。
最近、ホント涙もろいです・・・
もっと聴きたい〜〜!と拍手が鳴りやみませんでした。
アンベガのみなさんが、福岡でおいしいものを食べて、
また各地で、客席に笑いと音楽を振りまいてくださることをお祈りします。
そして
今回、一番の発見は、
アキラさんのあの髪型、実は、内側ツーブロックになってた!!
ということでした(爆)