「華麗なる男声の闘い!テノールVSバリトン」
なんと、男性のみ!!です。
声楽というと、やはり、女声の高音、きらきら感、ゴーカなドレス!が醍醐味なイメージで、
オペラも、女性が主役のものばかり、
コンサートも圧倒的に、女性歌手のものが多いですが、
いやいや、男性もなかなかゴーカでした。
出演は、二期会のスターたち。
テノール:高野ニ郎、樋口達哉
バリトン:友清崇、成田博之
バスバリトン:北川辰彦
(ピアノ:仲田淳也)
実は私、男声ってちょっと苦手・・・ていうかあんまり興味なくて(苦笑)
なんか、あのどーだ!!っていう張り声がちょっとうっとおしかったり(爆)
だけど、そんな私でもうっとりと聞き惚れる美声ぞろい。
さすが、若手スターのみなさんです。
(若手と言っても、声楽界の若手は30代が多い)
1部は、それぞれが自己紹介のようにいろいろ歌います。
テノールVSバリトンと銘打っているように、
それぞれの味わいを知ってほしい、という通りに、
ホントそれぞれ個性的。
そうそう、男性は、女性みたいにドレスを着ませんが、
ちょっとラメっぽいスーツだったり、キラキラのストールをかけていたり、
衣装じゃなかったら、ホストのようでした(笑)
2部は、本領発揮、怒涛のオペラアリア連発。
有名なものばかり!!
うお〜〜、堪能しました。
1部もよかったのですが、やはりオペラ歌手にはオペラが合う。
みなさん、おしゃべりも上手。
2部では、オペラの役になりきって、曲の紹介をし、
次の演者の紹介をします。
「カルメン」のイケメンスター、エスカミーリョが、
「ドン・ジョバンニ」のエロおやじドン・ジョバンニを紹介したり。
それが、簡単なオペラの内容紹介にもなっていて、
こんな風に説明してもらえると、すごく楽しくわかりやすく聴ける。
勉強になります・・・(笑)
あんなホストのようだったのに、
オペラアリアでは、凛々しい王子になったり、
愉快なおじさんになったり、
エロ男爵になったり(笑)
声やテクニックだけではだめなんですよね・・・
さすがだなあ〜。
そして、アンコールはノリノリ!ふり付きで何度も歌ってくれました!
すばらしかった!!!
5人の歌手のうち、2人が東北出身でした。
始まる前に、少し地震についてお話されましたが、
自分たちは音楽家だから、音楽でできることをやるだけだ、と言われました。
こんなときに、不謹慎だと言うのは簡単ですが、
こんなときだから、あえてやる、というのは、けっこう勇気がいることかも。
このコンサート、これだけゴーカで楽しいコンサートだったのに、
2000円
いいんだろうか・・・
と思ったので、ロビーで義援金箱に入れてきました。
だって、2000円以上の価値があった!
そういう募金の仕方ってアリだと思います!!
私も、端っこの隅っこですが、音楽家のはしくれとして、
何かできないか、考えているところです。
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つまり音楽など通じて、そうした才能があることは、素晴らしいことだし、
活かすことは大事なことかもです
能力のある人は、それを生かした支援をすればいいと思うし、
お金いっぱいある人は、お金で支援をすればいい。
私は、どちらもたいしてないので、
ちょっとずつ出して、あとは普通の生活をして、
元気に暮らして、できることを探します。
松山千春氏がそのようなことを言ってたみたいですね。
「なにもないやつは元気を出せ」と。