2011年03月30日

鮫島有美子リサイタル

福銀ホールで、鮫島さんのコンサートを見てきました。

NEC_2281.JPG







プログラムの初めに、鮫島さんのお話。
地震があった翌週のコンサートだったので、
開催を迷ったこと。
音楽家としてどうすべきか、言葉を詰まらせながらのお話。




余談ですが、鮫島さん、髪の毛バッサリ短く切られたんですね!
登場の際、気付かなかったくらいです。
だって、鮫島さんといえば、美しい長い黒髪というイメージ・・・






ピアニストは、小川典子さん。
さばさばした感じの方。
イギリス在住だそうで、この地震があった後、
イギリスでのツアーがあるが、日本で一緒に戦いたいと思った、
しかしイギリスで、ピアニストとして活動することが自分のすべきこと、
と決意して、
BBCや現地のメディアのインタビューを積極的に受け、
義援金コンサートをすることになっている、
とのことでした。

小川さんは、私も実はCDを持っていましたが、
現代の日本の作曲家の曲をお得意とされているピアニストのようで、
この日もいくつか弾かれました。
日本人の曲を弾くことで、応援したいとお話されてました。





プログラムの真ん中に、武満のコーナーがありました。
武満徹というと、日本の現代音楽の代表的な作曲家で、
ちょっと難解・・・というイメージですが、
実は、すごく映画が好きだったようで、
映画音楽もたくさん作っているし、かわいい歌もたくさん作っているんです。

ジャズ風な和音の軽やかなノリで歌う、鮫島さん。





「うたうだけ」

むずかしい言葉は いらないの
悲しい時には 歌うだけ
歌うと歌うと歌うと 悲しみは膨れる 風船のように
それが 私の喜び






詞は谷川俊太郎さんです。
らしいなあ〜、という詞。

このご時世もあって、悲しく取ろうと思えばいくらでも取れるけど、
粋なメロディと、詞で、
少し心が軽くなります。





後半は、バーンスタインなどもあり、
ホントに、私の中の鮫島さん像がちょっと変わりました。











学生の頃、日本歌曲は歌詞が日本語だから、らくちん〜などと、
ちょっと勘違いしていたことがありました。

年齢を重ねて、円熟期を迎えた(!!)今となっては、
むしろ、日本のものは、深く難しく思います。

10年ほど前、鮫島さんのエッセイかなにかで、
日本歌曲の発音についての疑問?を読みました。

それは、とても簡単なことですが「聴きとれるように歌うこと」です。

発声や響きを考えると、日本語の発音は、ちょっと歌いにくい部分があったりします。
それは子音と母音のことだったり、べたっとした口の形だったりしますが、
それを声楽的にやろうとすると、しゃべる日本語とは違うように聴こえてしまうのです。

美しい響きは、大事なんだけど、
言葉をおろそかにしては意味がない・・・というような文章だったと思います。

もちろん、鮫島さんは、響きも言葉もできているから言えることだと思うのですが、
若かった私には、目からウロコだったんですね〜。




ますます、流行りのヒット曲が聴けなくなりました。
何言ってるかわかんないから。

私は必ずしも、詞だけを重視していないので、
何言ってるかわからないだけならまだいいんですが、
「詞を聴いてほしい」というようなスタイルの歌手が、
何言ってるかわかんないのは、論外な気がします。



いつかそういったことを、記事にできたらと思っています。


posted by おくさま at 09:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日の音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まあ
読めない字を書く
書家にも同じことを思う私は
極端
伝えるものが伝わらない
英語の歌も
ネイティブでも難解な発音やスラングもあるらしいですが
詩を聴くことも音楽鑑賞と思ってできるだけ訳を調べて聴いたりします
Posted by シュガ at 2011年04月01日 21:01
サウンド重視の場合もあるだろうから、
一慨にダメとは思いませんが、
少なくとも、メッセージ性の強い歌詞のものだったり、
「言葉を大事にしているんです」とか言う歌手はがそうだと、
聞く気が失せますね。

伝える気〜あるんかと。
Posted by パスピエ at 2011年04月03日 23:43
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