2011年07月10日

モヤモヤさまー

どのくらいの方が、このブログを見てくださっているのか、
それがどのような方なのか、
正直、あまりわかりませんので、

具体的名などは書かずにおきます。






コンサートを見てきました。
あったまにきました。

周りを見回しても、頭に来てる感じの人は少なかったので、
もしかして、私だけなのかな?
そうだったら、なおさら頭に来ます。










某東欧の国立オペラの公演です。
演目は「ラ・ボエーム」

楽しみにしていたのですが、
金額が

3000円

実は、ちょっと心配はしていました。




会場に入って、配布されたプログラムを見ます。




あ、抜粋ね・・・




これは、私もうっかりしていました。
(しかし、チラシを見ると、表には抜粋とは一言も書いておらず・・・裏には書いてあった)

1部にボエームの抜粋を1時間やり、二部でアリアやミュージカルナンバーをやるとのこと。




開演しました。
大使館員さんと、この団体のディレクター、通訳権ナレーターの女性、
と三人の東欧人がご挨拶。

ボエームの物語を、部分部分に分けて、
物語をナレーターが読み、その後、有名なアリアを歌う、という流れ。

歌手の皆さんは、とてもよかったです。
(正直言うと、ムゼッタ役の方がアレでしたが)





ここまでは、まあいい。







休憩をはさみ、2部が開演。
おや?また歌手じゃない人が出てきました。
この国立オペラを呼んでいる団体の主催者?のようです。

この方、プログラムの冒頭にも、1ページを使って発言をしています。
要約すると、

「一般庶民が楽しめる本物のオペラは、この国には存在しない」
「欧米のブランドオペラ、高額のチケットは、庶民の感覚とはかけはなれている」
「庶民の楽しめるオペラを実現したい」



ふむふむ、たしかにオペラは高い、そして敷居が高いのも事実。



「自分たちは、日本のそういうオペラの組織とは全く接点を持たず、
 オペラを楽しみたい庶民、一流のプロのオペラ集団、それを結びつけるボランティア活動をしている」



すばらしいなあ。




・・・と思っていたのもつかの間。

語気荒く、彼が日本のオペラ界を批判し始めました。



要するに

日本の音楽界(ファンも含め?)は、ウィーンだメトロポリタンだ、ビッグネームにばかり飛びつき、
バカ高いチケットを販売して、買って、ありがたがっている。
欧米では、もっと安く、そして日常的に、見れるのに、日本ではそれができない。
それはなぜか?(ということで日本の音楽界やそれを取り巻くシステムを批判)

日本のオペラは、ヨーロッパのものまねで、団体も指導者もサービス精神に欠けており、
舞台はつまらないもの。

自分たちは、ヨーロッパで多くのオペラを実際に見てきた。
これを庶民に見せたい。





ということでした。
客席からは、へえ〜、なるほど、そうよねえ、などと、肯定的な反応。







以下、私の反論。



1.
たしかに、ヨーロッパでは、日常的に定価価格で演奏会をやっています。
しかし、日本でだって、日常的に低価格でやっていますよ。
いつもやっているからみんなが見に行く、というのは違います。
ヨーロッパで行われている演奏会のお客さんが、みんな地元の人なんでしょうか。

欧米と日本で、クラシック音楽の位置づけが歴史的に少し違うということを、
ちょっと脇に置きすぎじゃないでしょうか。


2.
たしかに、オペラは高いです。
理由はいろいろあるでしょう。ヨーロッパの超一流を呼べば、当然のこと。
これは、クラシックに限らずだと思います。
もっといえば、日本の歌手だってそうでしょ?お芝居だってそうでしょ?

それに、オペラは「総合芸術」と言われるように、
音楽だけじゃありません。
物語の舞台となる、舞台芸術にも多くの労力とお金が払われると思います。

音楽の面では、大勢の登場人物、そして合唱なども欠かせません。
歌手だけでなく、オーケストラも重要です。
その全部をまとめ上げる、指揮者も必要ですよね。

ちなみに、今回の公演では、登場人物は最低限の4人。
伴奏はピアノです。
2部から登場する2人を足しても、全部で7人です。

舞台の上には、テーブルクロスを数枚かけて作った、即席のベッド(ミミが横たわる)
舞台となる、芸術家の卵が集まるアパートを表現する、数枚の絵とイーゼル。
ミミが火を借りに来る、ろうそくを置くための小さなテーブル。
それだけです。





そりゃー、安くできるだろーって!!!!!
なに同じテーブルに乗っけて比べてんの??




自分たちが、一流の歌手を連れてきて、
すばらしい舞台を作っていると自負しています、
と言うんだったら、オケでやってよ。フルでやってよ。

(この方、この発言の中で「オペラは3時間も4時間もあって疲れる」とも言ってました)

たしかに、オペラは長いです。
でも、お芝居でも映画でも、3時間くらいのものはあるし、
じゃあそれらが、退屈で疲れるかというと、そんなことないですよね。
長くても素晴らしいものは素晴らしいのです。

「長くて疲れる」だなんて、ヨーロッパで本当にいいオペラを見たんでしょうか。
そして、本当にオペラを好きなんでしょうか。

長いので、抜粋で演奏することは、よくあることなのですが、
「これぞオペラ」と言うようないい方をされると、
本当にどのくらい知っているんだろうと疑問に思えます。





3.
日本のオペラ界を憎く思っているようですが、
どの程度、見て知っているんでしょうか。

私だって、そんなに知っているわけじゃありません。
でも、すごく一生懸命やっている人たちを知っていますし、
無名でも、すばらしい歌手はたくさんいます。

日本人のオペラはものまね、と言うんだったら、
アメリカ人のオペラはものまねじゃないのでしょうか。
そもそも、クラシックはヨーロッパで発展していった音楽です。
そして、いまだにはるか昔のバッハやベートーヴェンといった音楽を演奏している世界です。
それはものまねじゃないのでしょうか?
クラシック自体を否定していることにならないでしょうか?





このような抜粋でオペラをやっている団体は、日本にだってあって、
はっきり言って、この公演の歌手のみなさんと遜色ないと思います。
わざわざ海外から連れてきて、どーだ、日本人と違ってすごいだろう、
というのが見え隠れして、
それって、やっぱりコンプレックスなんじゃないの?と思えてしまいます。






そもそも、庶民庶民て、どんだけ上から目線なの?????









もー、とにかく、このプロデューサー氏の発言で、
このコンサートはぶちこわしでした。
プログラムの文章くらいでとどめておけばいいのに、
さらに舞台にまで出てくるという、その段階でもうまずいと思うのですが。

そして、さらに悪いのは、客席が「なるほど〜」「そうよねえ」という雰囲気になったことです。
私は、我が市の音楽好きの層がどんな感じか、まだつかめていないのですが、
見まわした感じでは、90%が年配のみなさん。
マナーを見たところ(しゃべったり)音楽好きとは思えない人も結構いた様子。

彼らの言うところの、まさに「庶民」です。

その「庶民」のみなさんが、

オペラって、敷居が高いと思っていたけど、
安くて、短くて、退屈しない、こんなのもあるのね〜、うれしいわ〜

と思っていただろうことは、それほど問題ではなく、
これを本物だと思ってしまわないだろうか、ということがコワいです。
(実際、ぐぐったら、そのようなことを書いている人がいた!)






私も、もっとクラシックを気軽に楽しんでほしい、と願って活動している一人ですが、
それとこれとは、話は別だよな・・・と思ってしまいました。













おかげで、2部はあまり楽しめませんでした。もやもやしっぱなしで。

そして、2部はその東欧の民族音楽的なノリの曲も多く、
歌手のみなさんも、踊ったりコミカルな演技を交えたりして、
楽しく歌ってくださったのですが、

頭打ちの手拍子が始まっちゃったり(民謡ですか!)
ノリノリだからといって、曲が終わってからヒューヒュー!!みたいな声が上がったり、
アンコールで歌ってくださった「この道」で、
スタンディングオベーションが起こったり、

正直、引いてしまいました・・・










きっと、私がひねくれ者なんですよね。
ちょっと音楽かじってるからって、お高くとまってるのかもしれません。
「庶民」を見下してるのかもしれません。
一生懸命やってる日本の歌手の知り合いたちをバカにされた気もしたしね。
そのはしっこのはしっこで、ちょっとくらい活動してる自分のことも、
ちょっとバカにされた気がしたから、余計かもしれないですね。


そして、文句言うなら、ちゃんとよ〜く調べてからチケット取るべきでした。
わ〜安い〜とか思って飛びついたのが、そもそも間違いでした。





結論

私がバカでした。



posted by おくさま at 15:54| Comment(6) | TrackBack(0) | 今日のごきげん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やーぃ バカバカ〜〜〜




とは言わないよぉ〜
あはははは


しかしそのおっさん、誰か言ってやってくれ!
だね。

激しくお疲れ!
Posted by あぎゅー at 2011年07月14日 02:14
誰も言う人がいないんだろうなあ〜、
というより、ほめたたえる人が多いから、
やっていけてるんだと思うと、
それまたこわいなあ・・・
Posted by パスピエ at 2011年07月14日 21:06
その論理でいうと、クラシックに限らず洋楽全体に言えるような。ラップなんて痛すぎるとか。いえいえ、すべての芸術は模倣や再現から成熟していくので、送り手側が受けて側をギャーギャーいうのは、、、
クラシック!しっかり根付き始めている気がします。
Posted by sugarball at 2011年07月16日 13:54
信念を持っての活動でしょうけど、
ステージに出てまで発言するのは、
本当に蛇足だと思います。

「裏付けを表に出してどうするんだ!」
と岡田くんも言っているじゃないですかねえ。
Posted by パスピエ at 2011年07月16日 16:14
フカフカのソファーに座って、美味いコーヒー飲みながら、数人の気の合う仲間達と見れたら、素敵な時間だろうなぁ〜ほっとした顔
その後、居酒屋で音楽談議とっくり(おちょこ付き)
Posted by こーたマン at 2011年09月27日 05:35
そうだね〜、いつかみなさんの前で歌ったりできたらいいなあ〜。

その時は、ぜひまめさんと共演したいわ!
連絡先知ってる?
Posted by パスピエ at 2011年09月28日 19:02
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