2007年07月15日

嫌われてたのかな、松子は

そういうわけで、思いがけず時間ができた上、
気持ちも落ちつかないし、
なにかに没頭しよう、ってことで、映画を。




「嫌われ松子の一生」

http://kiraware.goo.ne.jp/index.html







ん?なんかに似てる・・・
本人は純粋でまっとうな人間なのに、転落していく、
愛されたい、そのせいで、間違った選択を繰り返す、
映画に音楽が織り込まれ、ストーリーに深く関わってくる、

・・・「ダンサー・イン・ザ・ダーク」か・・・








公式より、松子の年譜を。

昭和22年 0歳。 川尻家の長女として福岡県に生まれる。
昭和30年 7歳。 幸せを夢見る明るい子供時代を過ごす。
昭和46年 23歳。 担任を務める中学校で窃盗事件。教師を辞職。
昭和46年 23歳。 作家志望の八女川と同棲。暴力にあう。
昭和46年 23歳。 八女川、踏切自殺。
昭和47年 24歳。 八女川の友人、岡野と不倫。妻にばれて破局。
昭和48年 25歳。 中洲のソープ嬢になり、店のトップに。
昭和49年 26歳。 同棲中のヒモ、小野寺に裏切られ殺害。自殺未遂。
昭和49年 26歳。 上京。理髪店の島津と同棲中に逮捕される。
昭和49年〜 刑務所に服役。8年後に出所。
昭和58年 36歳 教え子、ヤクザの龍と再会。同棲。
昭和59年 36歳 龍、逮捕され刑務所へ。
昭和63年 40歳 出所した龍と再会。龍、再び逮捕され服役。
平成元年〜 一人暮らしの引きこもり生活。
平成13年 53歳 荒川の河川敷にて、死体で発見される。




どんだけ不幸なのか、と思うわけで、
映画も、観ながら、まただまされるの〜!また信じるの〜!
男がいないとだめなのか〜!!
と、突っ込まざるを得ない。

しかし、どんだけ不幸に見えても、松子は幸せ。
それは、そのときそのときに愛を信じて生きているから。



この不幸のオンパレードを、みじめったらしくしていないのは、
音楽の効果によるものが大きい。

公式HPの解説によると、

1.ドラマだけの映像化では悲惨な印象が残るシーン

【音楽のリズムに合わせた撮影&編集によって】
⇒軽快なミュージッククリップ風シーンへの変換。

2.ドラマだけでの映像化では長時間を要するシーン

【歌詞でシーンの説明をすることによって】
⇒テンポよく短い時間で一気に見せるシーンへの変換。

というように、あえて不幸をアピールせず、
エンタテインメント性を追求している。




過酷な運命に立ち向かう時、松子は歌う。
視力を失い、生きる望みも失った、ビョーク演ずるセルマが、
妄想を広げ、歌の世界に希望を見出したように。

違うのは、セルマには子どもがいたことかな。





中谷美紀の、吹っ切れた感じの演技もよかった。
なにやらいろいろ賞をもらったようだし、
きれいなお姉さん、にとどまらないでほしいと思う。
(個人的に、歌が久しぶりに聞けたのもよかった)





父に愛されたい、家族に愛されたい、
恋人に愛されたい、友達に愛されたい、
必要とされたい、そのためならなんでもする、

松子は、誰かに愛され、必要とされないと、
きっと自分の存在価値を見出せなかったのだろうと思う。
そのために、信じて愛して、捨てられ続けたのだ。

な〜んて、でもなんだかアホみたいなのは、
このえせミュージカル風の演出や、
どんどん出てくる、豪華出演陣のおかげか?





たくさんの場面で、松子の周りに必ずといっていいほど、花が出てくる。
生花の場合もあるし、みえみえの造花な場合もある。
なんにしろ、その花が、
松子の楽天的な性格や、ポジティブさをあらわしていて、
どうです、不幸でしょう、じゃなくて、いいなと思ったが、
その花に代表される、この監督独特の色彩感覚が、
やっぱり私は苦手だった。





とはいえ、なんだかんだいって、
父との関係に涙したり、
(あのタコ顔にまつわるエピソードとか)

松子を応援しながら観てしまったわけだから、
この映画は、大成功といえるかもしれない。

世の中にいる、たくさんの「松子」が報われますように。
posted by おくさま at 13:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゴテゴテのきらびやかな予告編に
ちょっと引いて見てませんが
家内が一度は見てみたいと言ってます
いつか見るでしょう
内山理名テレビ版は見ましたが
「嫌われ」てはなかったような
ダンサーインザダークは
後味の悪い映画ベスト10に選ばれてましたね
死んだ人間まで起きあがって歌うところにビックリ
Posted by シュガ at 2007年07月15日 16:54
そうなんです、あのギラギラした感じが、
どうも苦手でした。
テレビ版は見てませんでしたが、どうなのかな?

ビョークの方は、非常に印象に残る映画でしたが、
私も、もう二度と観ないと思います。
しばらく立ち直れませんでした。
Posted by おくさま at 2007年07月15日 19:35
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。