街並みがすっかり変わってしまっていて、
ここは行こう、と思っていたところに、なかなかたどりつけません。
その一つが、開運堂。
松本の老舗お菓子屋さんです。
http://www.kaiundo.co.jp/start/kaiundo1.htm
え〜っと、パルコがここだから〜・・・
うろうろしましたが結局わからず、通りがかりの人に尋ねました。
パルコ。
若いころは、ここでお洋服を買うなんて、オシャレの極み!
なんて思っていました。
用もないのに(お金もないし)入ってはうろうろし、
店員さんの冷たい目に、あう〜っとびびっていたもんです・・・
道に迷っている時に、OH〜、また懐かしい風景を発見です。
YAMAHAです。
ピアノの楽譜を買いに行ったりしていたお店です。
しかし、私の記憶にくっきり残っているのは、ピアノの教本のことではなく、
YMOのことです。
当時、YMOに夢中になってしまった私は、
なんとかして、ピアノで曲を弾きたい!と熱烈に思い、
このお店で楽譜を探しました。
発見!でも、手持ちがなく、お年玉をもらってから買おう、
と出なおしたのですが、
その次に行った時には、もうその楽譜は売れてしまったのです・・・
シャイだった私は(ぶっ)弟を連れていき、
店員さんに聞いてもらったのですが、再入荷はなく・・・
その時、店員さんは別のピアノ譜を勧めてくれたのです。
なぜなら、その楽譜は、今思えば、バンドスコアだったんですね〜。
なのに、私はあれじゃないと!と思い込んでいて、
結局買わずじまいでした。
そんな回想をしてたら、到着。すぐそこでした。
福岡で言ったら、石村萬盛堂とか長崎屋とかそんな感じですね。
和菓子も洋菓子も扱っています。
以前、みほまめたんがこちらの限定お菓子を送ってくれたことがあります。
http://rockvalleystudio.seesaa.net/article/12679245.html
松本から、少し先の安曇野というところに、
いわさきちひろの美術館があります。
今回は、時間がなく行けないので、せめてということで、
ちひろ美術館とコラボしているお菓子を、おみやげに購入しました。
松本らしく、リンゴのお菓子です。
そんなこんなで、この日は、
実はその、みほまめちゃんと会う約束をしています。
携帯電話の充電が切れそう!などと、さっそく迷惑をかけ、
再会をはたした私たちは、
高校の同級生です。
みほまめたんの愛車で、市内をびゅ〜ん。
みほまめたんのご両親やお兄様にもご挨拶ができ、よかったです。
もうなつかしくってさ〜!泣いちゃうよね〜!
と私があんまり興奮してしゃべるので、
ちょっと引いていただろう、みほまめたん。
私の思い出話を聞いて、連れて行ってくれました。
そうです、その2で書いた、あのステーキ屋さんです!
うお〜、もうこの時点で泣きそう。
店内に足を踏み入れると、あう〜、変わってない!
もう半分泣いてます。
注文をして、最初にサラダが出てきます。
あ〜もうだめ!ハンカチ用意!
こちらのお店は、鉄板をじゅーじゅーとそのまま持ってくるので、
最初からこの、輪切りの丸太みたいなのが置いてあるのです。
何十年も、鉄板を乗せてきた、その焼き目が、
私を小学生に戻してしまいました。
サラダです。
このお店自家製のドレッシングがかかっています。
このドレッシングがおいしくて、
私たち姉弟は、普段怒られながら食べている野菜サラダを、
ここでは喜んで食べたものです。
ステーキ。
今思えば、普通のステーキです。
でも、当時これを一人一つずつ注文していたことを考えると、
やっぱりごちそうでした。
味は変わっていません。
ガーリックバターのようなものが乗っています。
ミディアム、レア、ウェルダン・・・
お肉には焼き方があるなんてことを知ったのも、
このお店でした。
「焼き方はどうしますか?」という問いに、
すらすら〜っと答えていた父を、かっくい〜と思っていました。
なんか、ちょっとオトナな感じがしてたんでしょうね。
母にも、この思いを伝えなければ!と思い、
ドレッシングを買って帰ることにしました。
すっかり気分は、子どもに戻ってしまったのですが、
みほまめたんと市内をドライブしながら、
いろいろ話していると、
やっぱり自分はもう、あの頃には戻れない、
確実に変わってしまった、と思い知りました。
シンプルに生きていたあの頃とはもう違う。
損得を計算し、人の顔色を見て、自分の快楽を最優先にする、
そういう人間になってしまった。
そして、それを間違っているとも思っていない。
いつまでも、子どもではありません。
成長過程で、処世術を学び、それなりの生き方をしていくわけですが、
それでも、私はもうちょっと、違っていたはずだった。
いつからこうなったんだろうなあ・・・
それでも、私は私ですけどね。
遅くまで付き合ってくれた、みほまめたん、どうもありがとう!
☆松本弁講座 その6
「〜だだ?」・・・〜なの?