何年ぶりかのナイロン観戦。
2時間近くかけて、北九州まで行ってきました・・・
さすがに、疲れるな・・・
北九州芸術劇場は、小倉の、
リバーウォーク北九州という複合施設にある。
ショッピングモールだけでなく、
美術館やNHK、朝日新聞なども入った施設。
http://www.riverwalk.co.jp/index.php実は、以前もナイロンの芝居を観に、
北九州に来たんだった・・・
あの時は、電車でだったけど、やっぱり2時間くらいかかった。
ナイロン100℃
http://www.sillywalk.com/nylon/リバーウォークは、小倉城のすぐ隣だった。

ん?ちょっとキャナルシティに似てる??
噴水もあるし、デザインも似てるなあ・・・


ラーメンスタジアムみたいなのもある。
京都のラーメンを食べる。

しょうゆラーメン。600円。
うわ、黒い!とんこつに慣れた私には、驚きの黒さ。
そして、やっぱりしょっぱい・・・
麺が太い。ちゃんぽん麺みたい。
麺がこのしょうゆのスープに染まって、茶色い・・・
・・・もう私、しょうゆラーメンには戻れないわ・・・

さて、ナイロン。
ナイロンの芝居を観出したのは、学生の頃で、
初めて観たのが「ウチハソバヤジャナイ」で、
不条理で爆笑でテクノだったので、すっかりはまってしまった。
(今調べたら、1995年のことだった・・・)
あの頃は、まだ小劇場ブームって感じで、
芝居も、実験的なことをいろいろやってて、
わくわくわくわくしながら、下北に通っていたなあ。
その後、ケラはどんどん出世して、
しまいにゃ岸田戯曲賞まで取って!
すっかりビッグになってしもた〜。
ナイロンの31作目「わが闇」。

三姉妹と、作家の父、彼を慕う書生。
それぞれの人間関係、それぞれの抑圧する感情。
客演の、坂井真紀が、テレビの坂井真紀と違ってすごくよかった。
あんまり好きじゃなかったけど、ちょっと見直した。
スクリーンに、タイトルやキャストを映し出したり、
ト書きで状況を説明したり、
演劇なんだけど、映像的な演出。
これが、好きな人は好きなんだろうけど、
私は、かっこいいと思いつつも、どうなんだろ?と思っていた。
でも、今回は、この人間関係のきしきしした感じを、
映像とともに、いい感じに表現できてたんじゃないかと思う。
静かに積もる、憎しみ、悲しみ、諦念。
平気な人たちと、平気じゃない人たち。
しかし、いつものことだが、
3時間以上ある芝居というのは、
ちょっと長すぎる。
休憩が入るとはいえ、もうちょっとまとめて欲しいです、ケラさん。
テレビへの露出も多くなってきた、役者さんたちだけど、
やっぱりよかった〜。
落ち着いたトーンの犬山、峯村両女優はやっぱりよかった。
さすがと言う感じだった。
素っ頓狂な役のイメージの犬山イヌコは、
今回は、自分の気持ちをがまんする、長女役。
男の子や子どもの役もいいけど、こういうのもいいなあ。
峯村さんは、ぐっと抑えた感じの主婦役。
一番の出世頭?大倉さんの若者ぶりは、ちょっとうっとーしかった。
今回、みんないつもとちょっと違うタイプの役だったのに対し、
彼はそのまんまだった感じ。
三宅さんのおじさん役に、ほわりとした。
いつ、三宅さんが狂うのか、とついつい期待してしまったが。
初めてナイロンを観た時には、三宅さんで窒息死しそうになったのにな。
みのすけの憎たらしさがまたよかった。
みのすけさんも、いつも面白い役なのに、この憎たらしさったらない。
ナイロンの役者さんは、みんなうまい。
ラストは、客演の岡田くんが
「この人たちが、どうなるかは皆さんのご想像で」
と言い、
客席から鼻をすする音がちらと聞こえたりする、
ちょっといい話みたいになったのが、意外な展開だったけど、
(私もちょっとじわわとなってしまった)
昔の作品みたいな、毒があんまりなくなったのかな。
差別用語もあんまりなかったし。
(あんまりって・・・)
それがいいのかどうか、わかんないけど、
おもしろかったからいいや。
それにしても、芝居中にしゃべるな、バカカップル!!!!!(怒)
死刑じゃ!!!